「ChromebookでPCゲームは遊べないのだろうか? ゲーミングPCがあれば遊べるけど、そこまで本格的なパソコンは買いたくない」とゲーミングPCは高額なので、購入に迷っているいる人も多いでしょう。
私も同じ理由で、ゲーミングPC購入に踏み切れていません!
ChromebookはインターネットブラウザであるGoogle Chromeを使うことに特化したパソコンです。
そのためPCゲームをプレイするのは難しいと思われがちです。しかしChromebookでもPCゲームが遊べます。要はクラウドゲーミングサービスを利用すればいいのです。
この記事ではChromebookがPCゲーム用になりうる理由について紹介します。Chromebookで遊べるゲームの種類から、ゲーミングPCのように使う方法まで解説します。
本格的なゲーミングPCは買えないけど、PCゲームをプレイしたい人の参考になれば嬉しいです。
ChromebookはPCゲーム用になりうる
Chromebookとは、Googleが開発したChromeOSを搭載したパソコンのことです。
最大の特徴は、インターネットブラウザであるGoogle Chromeを利用することに特化している点です。
パソコンというとWindowsやMacが思い浮かぶでしょう。これらはパソコン本体にファイルを保存したり、専用ソフトをインストールしたりできます。
しかしChromebookはGoogle Chromeを利用することに特化しており、本体へのデータ保存やソフトインストールを前提にしていません。
ここまで紹介すると「Chromebookはゲームに向いていないのでは?」と思われるはずです。
ところがそんなChromebookも、PCゲーム用のパソコンになります。むしろPCゲーム用としてChromebookを採用するメリットもあります。
Chromebookで遊べるゲーム種類
Chromebookは本体にファイルを保存したり、インストールしたりしないので、どのようなゲームが遊べるのか分かりづらいでしょう。
Chromebookでそのまま遊べるゲームは、おもに3種類です。
- ブラウザゲーム
- Chromeアプリゲーム
- Androidアプリゲーム
ブラウザゲームとChromeアプリゲームは、どのChromebookでも問題ありません。注意が必要なのはAndroidアプリゲームです。
Chromebookの機種によっては、Androidアプリが利用できない場合があります。
またアプリをインストールできても、Chromebook未対応のため動作しないアプリも存在します。
Chromebookでできるゲームについては、別の記事で詳しく紹介しています。
ChromebookをPCゲーム用にするメリット・デメリット
ChromebookをPCゲーム用にするには、メリットとデメリットがあります。
ここからは実際にChromebookを2年ほど利用している私の主観で感じた、メリット・デメリットを紹介します。
メリット
ChromebookをPCゲーム用とするメリットは、次の3つです。
- 起動が早いからすぐゲームできる
- 本体が低価格なので比較的買いやすい
- Androidアプリゲームを大きい画面でプレイできる
Chromebook最大の特徴は、起動が早いことです。私の使用しているChromebook『ASUS C204MA』では、起動してからアカウントのパスワードを入力できるまで約10秒。
インターネットを利用できる状態になるまでを含めても20秒以内です。ゲームしたいと思ったときにすぐできるのは、想像の3倍くらい嬉しいメリットです。
またスマホアプリで遊んでいるゲームがある場合、アプリが対応していればChromebookでも遊べます。私は『Auto Chess』というバトルロイヤルボードゲームをChromebookで遊んでいます。
スマホアプリで遊ぶのとは、また違う楽しみを味わえますよ。
デメリット
ChromebookをPCゲームとして扱うメリットがある一方、デメリットもあります。
- 複雑なゲームは向かない
- 本格的なPCゲームはスペック的に無理
AndroidアプリゲームならChromebookでも遊べます。しかし複雑なゲームには向きません。アプリゲームはスマホで操作することを前提にしているので、キーボードとマウスでは操作しきれないからです。
試しにPUBGとモバイルレジェンドをプレイしたところ、操作感が合いませんでした。どうしてもChromebookで遊びたいのならフリップ型Chromebookを購入して、タブレットのように操作すればできます。
しかしそれだとタブレットと変わらないので、Chromebookである必要はないでしょう。またChromebookはGoogle Chromeを使うことに特化しているため、本体スペックの低いモデルが多いです。
そうした理由で、本格的なPCゲームをインストールしてプレイするのは難しいのです。
ChromebookをゲーミングPCにする方法
Chromebookでは、本格的なPCゲームを遊ぶのは難しいとお伝えしました。ところがChromebookをゲーミングPCにする方法があります。
必要なものは、次の2つです。
- 高速な通信環境を用意する
- クラウドゲーミングサービスに申し込む
上記を用意すれば本格的なPCゲームをプレイできます。
高速な通信環境を用意する
ChromebookをゲーミングPC化するには、クラウドゲーミングサービスを利用することになります。快適なゲーム環境を用意するため、高速な通信環境が必要です。
仮にクラウドゲーミングサービスを利用しなくとも、PCゲームでは高速通信できる環境が求められることが多いです。
とくにオンラインゲームをプレイしたいなら、遅延などによるストレスは避けたいもの。本格的なPCゲームを遊ぶのなら、高速な通信環境を用意しましょう。
通信速度だけを重視するなら『NURO 光』が最適です。最大通信速度が2Gbpsと、ほかの通信回線と圧倒的に早い通信を提供しています。スマホとのセット割が関係していないのなら『NURO 光』に切り替えておきましょう。
クラウドゲーミングサービスに申し込む
クラウドゲーミングサービスとは「ゲーミングPCのレンタル」のようなサービスです。PCゲームをプレイするとき、一般的にゲーム処理はプレイしている端末で行われます。
そのため高解像度で複雑なゲームは、処理速度の速いゲーミングPCでないと快適にプレイできないことが多いのです。
ところがクラウドゲーミングは、クラウド上でゲームを処理してくれます。クラウド上で処理されたゲーム画面を、プレイしている端末に表示させているだけです。
この仕組みを利用すれば、本格的なPCゲームをChromebookでも遊べます。クラウドゲーミングサービスについては、別の記事で詳しく解説しています。
代表的なサービスに絞って紹介していますので、クラウドゲーミングサービスにご興味のある方は読んでみてください。
Chromebookにおすすめのクラウドゲーミングサービスは『GeForce NOW Powered by SoftBank』です。
Chromebookに正式対応しています。なによりSoftbankが運営しているので、サポート体制に安心感があります。
『GeForce NOW Powered by SoftBank』については、以下の記事で詳しく紹介しています。
SteamがChromebookに対応する可能性あり
PCゲームといえばSteamの利用が欠かせません。これまでSteamはWindowsOS、MacOS、Linuxの3種類にしか対応していませんでした。
しかし2022年3月16日にChromebookコミュニティで、SteamがChromeOSへの対応を始めたことを公表しています。現在はテスト中のため、近い将来にChromebookでもSteamが利用できるかもしれません。
そうなるとハイスペックなChromebookが必要になりそうですが、それはそのときに考えましょう。
ChromebookでPCゲームを遊び倒そう!
今回はChromebookがPCゲーム用になりうる理由について紹介しました。通常Chromebookでは、ブラウザゲーム、Chromeアプリゲーム、Androidアプリゲームの3種類が遊べます。
とはいえ、本格的なPCゲームを遊びたい人には物足りないでしょう。そんな人にはクラウドゲーミングサービスの利用をおすすめします。
クラウドゲーミングサービスなら、Chromebookで本格的なPCゲームも楽しめます。クラウドゲーミングサービスを利用したChromebookは、もはやゲーミングPCと言っても過言ではありません。ChromebookをPCゲーム用として活用してみませんか?
まだChromebookを持っていない人には、ゲームが遊べるスペックのChromebookを選ぶ方法を解説している記事がおすすめです。ゲーム目的でChromebookを選ぶポイントを7つ解説しています。パソコンに詳しくなくてもChromebook選びに失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。